私たちはみな、衣食住をはじめ、快適に暮らしていくために、さまざまなものを無数の人の力に頼っている。
裏を返せば、私たちは何らかの形で他人に貢献することで暮らしを立て、それによって意義ある人生を送っている。
アメリカには独力で身を立てた大富豪が500万人いる。
その中には想像を絶する境遇の持ち主が含まれる。
アメリカに移住したときは、資金、英語力、教育、知人などを一切持たなかった多くの移民が、やがて経済的に自立を果たす。
これはすべて、上手に人の役に立つ方法を見つけることができたからだ。
同じことがあなたにできないわけがない。
仕事は全て出来高制だ。
私たちは「労働の対価」として、会社から報酬を得ている。
受け取る報酬は、どのような基準でどのように説明されようとも、つまるところは個人が差し出す労働の値打ち、すなわち貢献度によって決まる。
つまり私たちは仕事の結果に応じて報酬を受け取っているのだ。
よりよい結果をたくさん出すことができれば、個人の値打ちが高まり、収入増につながる。
つまるところ、収入を増やす手段はこれしかない。
成功する企業はみな、結果重視の方針を掲げ、競合を上回る顧客サービスの実現に努めている。
実際、大企業の役員たちには顧客サービスに対する「執念」ともいえる姿勢が見受けられる。
社会で最も成功しているのは、顧客や会社など自分の力を必要とする人のために、「我を忘れて」働いている人だ。
「見返りの法則」と「貢献の法則」の両方を実践すれば、どのような願望も達成の道が開けるだろう。
注ぎ込んだものが結果に正確に反映されるのはすでに述べたとおりだが、ありがたいことに、何をどう注ぎこむかはまったくあなた次第だ。
毎日注ぎ込む量を増やしても、誰にも邪魔されることはない。
誰にも気兼ねせずに好きなだけ働き、報酬以上の貢献をすることができる。
上司、同僚、顧客など、仕事で関わるすべての人に誠心誠意尽くせば、自分の仕事に意義と目的が感じられるようになる。
自分は世間の役に立っているのだと実感できる。
得るもの以上のものを差し出し、貢献していると思うと、自信と満足感が湧いてくる。
全力をあげて顧客のために働き、誰よりもすぐれたサービスを心がければ、将来は約束されたも同然だ。
出世も収入も一気に目標に近づくだろう。
まぁ、それが全てじゃないけどさ。