2010年09月15日

■言葉だけで“いかせて”あげる

僕の大好きな詩人に茨城のり子さんがいる。
その茨城のり子さんが、子ども向けに詩について解説している。

●詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)
茨木 のり子 (著)
    ↓
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この中で茨城のり子さんが言っている。

「詩には、どこかで跳躍するところがあります。飛躍するところがあります。」

「いい詩には、人の心を解き放ってくれる力があります。」

詩人は言葉だけで、僕たちをいかせてくれる。
僕たちの心を解き放ってくれる。


だから、茨城のり子さんの次の言葉で僕は飛び立つことができる。




自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

       『茨城のり子:自分の感受性くらい』





わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

      『茨城のり子:わたしが一番きれいだったとき』




もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない

      『茨城のり子:倚りかからず』





恋人よ
まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ

      『茨城のり子:一人は賑やか』






娘は誘惑されなくちゃいけないの
それもあなたのようなひとから

      『茨城のり子:あほらしい唄』




本当に生きた日は人によって
たしかに違う
ぎらりと光るダイヤのような日は
銃殺の朝であったり
アトリエの夜であったり
果樹園のまひるであったり
未明のスクラムであったりするのだ

      『茨城のり子:ぎらりと光るダイヤのような日』






恋をするとさ、誰でも詩人になれるよね。
だから、恋は素敵なのだ。

ちがう?



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posted by ホーライ at 19:12| Comment(1) | TrackBack(0) | 本の話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きっとそうだと思うわよん♪

Posted by ルーシー at 2010年09月17日 20:20
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