今週の「目がテン」は「クリスマスを科学する」だった。
この番組に感心する第一番目の理由が「今まで、誰も着目していなかったことを分析する」だ。
たとえば・・・
「バーゲンを科学する」
「子どもの日を科学する」
・・・とか。
よく考えるよね。
たとえば、今週の「クリスマスを科学する」では、どんなことが取り上げられたかというと・・・・。
なぜ、クリスマスツリーは「もみの木」であり、「椿の木」や「楠」ではいけないか、という素朴な疑問を提示する。
そして、なんとか、苦し紛れだとしてもいいので、それらしい「検証実験」をする、これがこの番組の目玉である。
今回の「なぜ、もみの木」なのかは、クリスマスシーズンになると1か月くらい、部屋の中に置かれるのが、クリスマスツリーだ。
そこで、番組では本物の「もみの木」と「椿」と「楠」を用意、それらを室温100度のサウナにいれたり、乾燥している零下12度の部屋に放置して、様子をみる。
すると、「もみの木」が圧倒的に、過酷な条件でも大丈夫なのだ。
他の植物では葉が茶色に変色したり、パリパリに乾燥する。
では、なぜ「もみの木」は過酷な条件でも大丈夫なのか、という科学的仮説を提示する。
これが、この番組の2番目にすごい点だ。
「もみの木」は、葉のクチクラ層が他の植物より厚い。だから、大丈夫なのでははないか、そして、だから、クリスマスには「もみの木」を部屋に飾るのではないか、と大学の先生が言うわけだ。
さらに、今週の番組の中では「なぜ、子どもはサンタクロースからのプレゼンを喜ぶのか?」という現象もとりあげていた。
ここでは、対照として、幼稚園の先生からのプレゼントと、サンタからのプレゼント(という仮定)をもらった瞬間の子ども表情や言葉を捉えて心理学的な考察を行っていた。
また、最近では家庭で「イルミネーション」をする家庭が多いが、それはなぜか?という疑問を、実際に家をイルミネーションで飾っている家庭の方に聞いてみる。
すると、「子どもが喜ぶので」とか「孫が喜ぶので」という、理由を探り出す。
それならば、「本当に子どもはイルミネーションを見て、喜ぶのか」を成人を対照にして、脈拍や脳波を測って、検証している。
結果は、子どものほうが、大人に比べて、イルミネーションに反応して、脈拍や脳波が大きく変化することを発見する。
・・・というように、素朴な疑問を抽出して、そこで仮説を提示し、それを検証するための実験方法を考え、実験結果を考察、というパターンをこの番組で見せてくれる。
この番組を見ている子どもたちは、「疑問⇒仮説⇒検証実験⇒考察」という科学の流れを学ぶ。
これが、この番組の第3番目にして、最大の素晴らしい点である。
この番組は1989年10月にスタートした。
当時、まだ幼かった長女(4、5歳)と二人で日曜日の朝早く(たしか、日曜日の7時)、この番組を見ていた。
この長女は、今、薬科大学に通っているが、たぶん「所さんの目がテン」を幼い時から見ていたということが進学に8%程度、影響している、と思う。
もうひとつ、僕が欠かさず見ている「がっちりマンデー」だが、これも前回にひきつづきの話だが、今週は「岡山県」を特集していた。
岡山県の地場産業で日本一なのに、どんなものがあるか、そして、なぜ、それは岡山県なのか、というような話をしていた。
たとえば、瀬戸内海に面した岡山県では、造船業が発達しているが、その船のプロペラを作っている会社があり、日本での占有率は80%で、世界でも60%を作っているプロペラ製造会社を紹介していた。
昔のNHKの「プロジェクトX」ほどではないが、それぞれの会社の苦労や特徴を分かりやすく、肩がこらないように日曜日の朝の7時30分からというとても中途半端でつい、忘れそうな放映時間にも関わらず、結構な視聴率をとっている番組らしい紹介をしてくれる。
う〜〜ん、毎週でも「目がテン」と「がっちりマンデー」をここで紹介、報告する、そんなブログになりそうだ。
今、調べたら本まで出ていた。
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千回を超える「科学番組」を見ていると「継続だけが力なり」だと思うね。