今日の午後2時からNHK教育テレビで上記の番組があった。
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http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2013-02-23&ch=31&eid=22626
出席者は以下の方々。
【パネリスト】国立病院機構大阪医療センター院長…楠岡英雄
【パネリスト】国立がん研究センター中央病院乳腺腫瘍内科…藤原康弘
【パネリスト】全国骨髄バンク推進連絡協議会前会長…大谷貴子
【司会】池上彰
楠岡先生が「日本の治験の現状(特に課題)」を主に話され、藤原先生が「ファースト・イン・ヒューマン」等の最新の治験状況を紹介。
大谷さんは「患者代表」という立場。
1時間の番組だったが、よくまとまったいい番組だった。
まず「新薬の開発の流れと費用」という話。
シンポジウムに参加していた一般観客者に「新規化合物の発見から新薬として市場に出るまでの期間と開発費はどれくらいか?」を質問すると「5年ぐらいで、5千万円くらい」と答えていた。
もうひとりは「たぶん10年ぐらいで、億単位のお金」と答えていた。
そこで楠岡先生が「長いものでは15年、費用も千億単位」と答える。
番組中には実際に治験に参加している「糖尿病」患者(この方は多分フェーズ3)と「卵巣がん」患者(この方は多分フェーズ1)がインタビューに答えていて、どちらも治験に肯定的な答えをしていた。
また、番組中では「何故、ドラッグラグが起こるのか?」や「臨床研究中核病院」や「あたかもひとつの病院のようなネットワーク構築」、「早期・探索的臨床試験拠点」、「CRCという方も治験に係わっている」や「PMDAの人材を増やしている」、はたまた「戦略的治験相談」、「公知申請」などという専門的な話も出てきた。
途中で実際に製薬会社で新薬開発に携わっているという男性の「治験の仕事の責任感と使命感」等という発言もあった。
僕たち治験の現場の人から見ると「ちょっとイイことばかりを強調していないか?」とか「GCPの話はないのね?」とかあったが、とにもかくにもNHKのEテレで60分もかけて「治験だけの話の番組」が製作されたということを素直に喜びたい。
最後に池上彰さんが「健康の時にできるボランティアもあるけれど、病気の時にもできるボランティアもあるという考えもありますね」という言葉が良かった。
再放送があるかもしれないので、見逃したかたはぜひ、ご覧あれ。
この番組を見て「こんな大事な治験の仕事に就きたい」という若者が増えてくれたらいいなぁ・・・・。
僕たちの仕事をもう一度、一般市民の方の視線で見直そう。
意義ある仕事だけど、とても責任が重たいこと仕事をやっているんだと再認識した。
そんな番組でした。
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