確かにイヤな思いを味わされると、そのことをいつまでも恨み続けたり、ちょっとした言葉のやり取りでも相手の悪意を読み取ってしまう。
そういた、ある意味ではデリケートな性格だったりします。
デリケートであることは少しも悪いことではありません。傷つきやすいとか、傷が癒えにくいといったあやうさはありますが、細やかな神経を持っているというのは間違いなく長所になってきます。
その長所が、マイナス面だけに作用してしまうことが問題なのでしょう。
どんな長所でも、短所と裏表です。敏感な人は傷つきやすいし、鈍感な人は打たれ強いのです。
同じ敏感でも、「いいこと」に敏感な人と「悪いこと」に敏感な人がいます。
幸福な人は言うまでもなく「いいこと」に敏感な人です。不幸な人は「悪いこと」に敏感です。
同じデリケートな性格であっても、どちらかに敏感で人生が分かれてしまうのです。
そうだとすれば、幸福への最短距離は「いいこと」に敏感になることです。
身のまわりには「いいこと」と「悪いこと」が混在していますが、「悪いこと」なんか無視して「いいこと」だけを見つめればいいのです。
そのためには、まず「根に持つ」習慣を改めましょう。
どうすればそれが可能になるのでしょう?
それは、今できることをきちんとやる。
やり遂げたらそれでよしとする。
あなたにはとにかくやるべきことがあるのですから、まずそれをやればいいのです。
思い煩うのはそのあとからでも遅くありません。