心が元気を失っていて、いつもならすぐに立ち上がるような時でも、ボーッとしている場合が多いのです。
たとえば誰かの何気ない一言がしつこく思い出されるときです。
あるいはうまくいかなかったたった一つのことが、取り返しのつかない失敗に思えるときです。
ともかく、いろんなつまずきが、いつまでも胸に居座ってしまうのです。
そういう時は、それ以外のイヤなことまでどんどん思い出してしまい、今の自分がどうしょうもなく不幸な人間のように感じてくるのです。
でも、安心してください。
こういう状態は誰にでもあります。
いつも明るく元気そうに見える人でも、一人になるとクヨクヨ考え込んでばかりいるときがあるのです。
ですから、そういう時は、自分が不幸なのではなく「不幸につかまっている」だけなのだと思ってください。
ただそれだけのことですから、立ち直るのも簡単です。
「私は何をやっているんだ」と心の中で叫んでください。
すると、自分が何もやっていないことに気がつきます。
小さなつまずきに囚われて頭の中が堂々巡りしているだけで、実際に何もやっていないことが多いです。
そうとわかったら、何でもいいので体を動かすことです。
体を動かしていれば、いつの間にか「不幸という感情」は無くなって来ます。