人は、感情に大きく左右されます。
また、自己利益と組織からの認知(賞賛)に強く反応します。
個々がそれぞれの感受性を持ち、日々の出来事によって感情が揺れ動き、利益と賞賛を求めて個々が主張しあう、これが組織です。
そして、個々の主張が通らないと不平や不満が爆発し、個々の間で揉め事が起こります。
組織目標を共有していたとしても、その目標達成よりも個人の感情や利益のほうが優先されることがしばしばあります。
このように、個性を持つ複数の人間が集まって自分の考えや自己利益を主張する中で、組織が目標を達成するために、同じ方向に向かって進むようにマネージメントすることは、とても難しいことだと理解できます。
そこで、優れたリーダーの采配が必要となるのです。
リーダーは、個々の人間性を把握し、個人的な感情をコントロールしつつ、組織を構成する人間関係が円滑にいくように、日々、潤滑油の役割を演じることが求められます。
もし、リーダーが自分勝手で、チームの意見も聞かずに、人間関係の調整もせずに、単なる指示命令だけで組織をマネージメントしようとしたら、その組織は確実に崩壊してしまいます。
組織において、1.スタッフの個性を伸ばしてスキルを向上させ、2.個々の意見を尊重しつつ組織の調和を図っていく、そして、3.目標を必達するとともに社会に貢献する、この3点がリーダーに求められる組織マネージメントの本質です。
決して、指揮命令系統に従った指示伝達マシーンではありません。
日々、発生する困難な智慧の試練をしっかりと受け止め、それらを一つひとつ丁寧に、しかもスピーディーに解決していくことが、リーダーのスキルと評価を決定づけます。
さて、リーダーと呼ばれているあなた、あるいは将来リーダーになりたいあなた、この本質を理解して実践できますか?
難しいことですが、やり遂げるという信念があれば、できないことではありません。