私は常日頃、愛というのは無条件で受け入れることか、「善の探究」だとみなしている。
そして「愛は恐怖を解き放つ」。
愛があれば、不安はない。
愛は自然なものであり、条件をつけるものではない。
説教もしないし、要求もしない、比較もしない、測定もしない。
愛は純粋でしかも単純なものであり、あらゆるものの中で最も価値が大きいものだ。
我々は自らの心の中に愛を感じてからでないと、それを人に与えることはできない。
心の中で、人間としての自らの値打ちを自覚しているのでなければ、他人に与えたり共有できない。
恐れに打ち克つ方法は、その根幹を理解することから始まる。
そして新しく得られた洞察力で、自分の周囲の土を柔らかくし、不安の根を引き抜き、恐れが高くそびえていたところに愛の種子を植えればいいのだ。
愛を提供できる人だけが、愛を受け取ることができる。