■1.目標はハッキリ、ステップは具体的に
生涯にわたって自己啓発を続ける限り、誰でも自分の可能性を伸ばし、十分に機能する人間になることができる。
問題はあまり負荷になるようなことをせずに自己啓発の成果を上げるコツだ。
まず、どういう面で自己啓発をするかについて考えてみよう。
(1)何かのスキル(技能・技術)を身につける。たとえばマイクロソフト社の「MOS」を取るなど
⇒
http://mos.odyssey-com.co.jp/index.html(2)知識を増加させる。これまでの知識にさらに磨きをかける。英会話など。
(3)教養を高める。直接仕事に関係があることではなく、間接的に自分の教養を高めていく。読書など。
(4)生き方を学ぶ。長いようで短い人生をどのように有効に生きていくか。読書など。
これらの面の自己啓発でどのようにして、成果を高めていけばよいか。以下、それを考える。
●自己啓発の成果を高めるための知恵、自己啓発を成功させるコツ
ただ何となく自己啓発に心がけるというのはダメだ。
会社によっては、年間計画や目標を年初に立て、年間を通してMBO(Management Buyout あるいは Management ByObjective); 目標による管理)をするというところもあるだろう。
そのMBOに自己啓発の目標をからませるというのはとても有効な手だ。
たとえば、「1年間でTOEICを100点アップする」、など。
このMBOの考え方は「経営者」対「従業員」ではなく、「自分」対「自分」になる。
まぁ、そのようにして自己啓発を会社のシステムに組み込むのはとても便利だ。
これを達成するには、次の5つの点に注意する。
■(1)自己改革の動悸が、外部からではなく、内部から生まれた時に、一番よく変革できる。
自己啓発は、現在の会社にいればひとりでにできる、と考えるのは外部の力に頼ることである。
そうではなく、自分の自己啓発に責任を持つのは、自分だ、と考える時、そのプランが自分の力でできてくる。
■(2)漠然とした目標ではなく、特定した目標を持つことが大切である。
漠然とした目標を達成しようとしても、自分が目指していることが漠然として分からないから、どうしょうもない。
しかし、特定した目標に向かっていれば、自分が今、どこに向かって進んでいるのか、何をしているのか、何をするべきかが分かる。
これによって、これから先の行動を修正していくことが可能だ。
■(3)期待どおりの方向に変化していることが分かると、満足感を味わうことができる。
この満足感は気持ちがいいものであり、さらにいっそうの成長意欲を高めてくれる。
もし、期待どおりに方向に変化していなければ、どのような理由からなのか、どうすればよいのか再考してみることもできる。
■(4)自分を見失わないこおと。
世間の流行に惑わされないように注意する。
■(5)変化は一夜にして起きるものではない。
英語がある日、急に聞こえるようになるのは、その前に364日間の努力があるからだ。
マラソンを人が走れるのは、目標とすべき地点があるからであり、ランナーはそれを目指して走る。
ゴールの瞬間が素晴らしいのは、それまでの42Kmの距離があるからだ。
これからは乱気流の時代が続くだろうが、思わぬ変化が起きても慌てない。
設定した目標に向かって歩いていけばいい。
また、1つの目標が達成できたら、次の目標を設定しよう。
それが、かえって、自己啓発の意欲に火をつける。
目標は自分がたえず前進していく手助けをしてくれるところに意義がある。
たえず、自分をどこかへ導いていく力があるのが目標である。