2007年09月30日

組織変革のビジョン

もう一冊、僕が読んでいるのが「組織変革のビジョン 」だ。

組織と自分を変えたいひとにはピッタリの本です。






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【秋におすすめの本、秋におすすめの図書】『ワイルド・ソウル』

『午前三時のルースター』で2000年のサントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞してデビューを飾った垣根涼介は、旅行会社の添乗員だった経験を生かしたリアルな舞台設定と、繊細な人物描写を得意とする新しい才能である。

そんなクライム・エンターテイメント小説の気鋭が、事実を基に練り上げ1年をかけて書き下ろした意欲作が本書『ワイルド・ソウル』である。

国の無責任な移民政策による被害者たちの怨恨という難しいテーマを、きめ細かく鮮やかに料理し、読者を突き抜ける爽快感へと導く。


大藪春彦賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した作品ということでかなり期待値が高かったのだが、その期待をさらに上回る出来で、次のページをめくるワクワク感を与えてくれる本に久しぶりに出会った。


悲劇の日系ブラジル人たちを主人公に据え、おもに日本とブラジルの両国を舞台にフィクションを重ねて描くスタイルで、そのスケールとリアリティと展開の速さには圧倒させられた。

「やってくれるじゃん!」と思わず独り言をつぶやいた。


ハードボイルド系を好む女性と男性にお薦めの1冊である。

特にラストシーンが爽快でいい!

(最後の最後まで、この物語の「貴子ちゃん」が僕は大好きだ。)


ワイルド・ソウル



ワイルド・ソウル






おすすめ本「より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本」

おすすめビジネス本。仕事に役立つ本

おすすめ科学入門図書

治験関係者に役立つ本。おすすめの本


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2007年08月17日

秋におすすめの本2冊★21世紀版マーフィーの法則

この本はもちろん『ゴールデンルール(黄金律)』等で有名な『願望を実現する』方法や『成功の法則』のマーフィーではない(念のため)。

こちらのマーフィーは『失敗する可能性のあるものは失敗する』という法則で有名なあのマーフィーのほうである。

この手の法則を集めてしまったのが本書だ。


僕が好きな法則は次のものだ。


『マーフィーの法則の量子化』

1.失敗によって損する可能性があれば、注意せよ。

2.何かが起きても、失うものがなければ、気楽にいけ。

3.何かが起きても、うまくいくようなら、気楽にいけ。

4.何かが起きても同じであれば、気楽にいけ。


これぞ、真の人生の指針である。

そのマーフィーの法則は日本では1990年代に紹介された。

その後、10年を経て、待望の21世紀版として、大きく内容一新、大幅増量され、ここに完全新訳として、出版された。


前作をよりパワーアップし、よりシニカルに、そしてより真実に近づいた本書は僕には欠かせないものとなっている。


それぞれの紹介されている法則には補足がついていたり、発展形があったりして、それがまた面白い。

たとえばこうだ。


『チザムの第1法則』

何かが順調なときは、何かがおかしくなる。


『発展形』

1.悪くなりようのない事態も悪化する。

2.順調に見えるときは、何かを見落としている。



21世紀版マーフィーの法則




21世紀版 マーフィーの法則






さらに『マーフィーの法則』に学術的解説までつけた本もある。


やっぱり、あるあるマーフィーの法則




やっぱり、あるある マーフィーの法則




例えば、『秘密のささやきは、絶叫よりもよく聞こえる』というマーフィー的真理を脳科学により、(真面目に)解説してくれている。

楽しみながら、いろんな科学が学べる一石四鳥の本だ。

秋におすすめの2冊です。




より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本

お勧めビジネス本。仕事に役立つ本


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2007年08月14日

夏休みにおすすめのサスペンス本『カディスの赤い星』

直木賞・日本推理作家協会賞受賞作の史上初のダブル受賞し、さらには、日本冒険小説協会大賞のトリプル受賞。

このトリプル受賞もうなずける大傑作である。

特にハードボイルドファンには超おすすめのサスペンス本だ。


フリーの広報担当者(PR)の漆田が仕事のことから、ある一人のギタリストを探すことになる。
それも、20年も前にスペインを訪れた「サントス」という名前のギタリストであることしか分からない。

その「サントス」を探すうちに、彼は次第にある巨大な事件に巻き込まれていく。


この手の本で僕が好きな本は思わず徹夜をしてしまう、という本だ。

物語の運び方が上手く、スピード感があり、登場人物がよく描かれており、事件そのものが単調ではない。

文体はクールで、タフな主人公に魅力を感じる。


うっとおしい夏の夜に、思いっきり、仕事を忘れて(仕事だけでなく、あれも、これも、それさえも忘れて)、没頭できる物語になっている。

あなたがもし、レイモンド・チャンドラーか村上春樹か原りょうのファンなら、なおいい。

楽しめるはずだ。


でも、最後は少し胸がキュントなる物語でもあるんだな。


カディスの赤い星(上)新装版




カディスの赤い星(下)新装版






新装版 カディスの赤い星(上)




新装版 カディスの赤い星(下)






おすすめ本「より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本」

おすすめビジネス本。仕事に役立つ本


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2007年08月09日

生物と無生物のあいだ

読書の秋におすすめの本、秋の夜長におすすめの図書『生物と無生物のあいだ』


本書の特徴は、まず「文章が上手い」科学者が書いていることにある。

だからと言って、叙情的に走らず、押さえるべきところは押さえている。


普段、小説などの文芸書しか読まない人にとって、「生命とは何か?」というスリリングなテーマを通して、生命科学の歴史と科学者の役割を飽きることなく最後まで読ませてくれる。

実際のところ「生物と無生物のあいだ」とは何か?という問いは最終的には読者に投げかかれることになるが、それは「人生とは何か?」という問いと同レベルでしか扱えない現代の科学の限界とも言える。

それでも、秋の夜長に、「生物」と「無生物」のあいだ、という哲学的でもあり、人類の根源的テーマでもある、この問題について思考を巡らせてみるのも一興である。


逆に、普段から、マイクロピペットなんぞを扱いなれている人には物足りない内容ではある。(でも、まぁ、しゃーないよな。未来永劫「生命とは」なんて、定義づけられないと僕は思うのだ。)


生物と無生物のあいだ





生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)






科学入門図書

世代別、年代別の定番ビジネス書

世界に影響を与えたビジネス書

自己啓発の本、成功哲学の本 by ホーライ


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2007年08月01日

夏休みにおすすめのサスペンス本『カディスの赤い星』

直木賞・日本推理作家協会賞受賞作。

このダブル受賞もうなずける傑作である。

特にハードボイルドファンには超おすすめのサスペンス本だ。


フリーの広報担当者(PR)の漆田が仕事のことから、ある一人のギタリストを探すことになる。
それも、20年も前にスペインを訪れた「サントス」という名前のギタリストであることしか分からない。

その「サントス」を探すうちに、彼は次第にある巨大な事件に巻き込まれていく。


この手の本で僕が好きな本は思わず徹夜をしてしまう、という本だ。

物語の運び方が上手く、スピード感があり、登場人物がよく描かれており、事件そのものが単調ではない。

文体はクールで、タフな主人公に魅力を感じる。


うっとおしい夏の夜に、思いっきり、仕事を忘れて(仕事だけでなく、あれも、これも、それさえも忘れて)、没頭できる物語になっている。

あなたがもし、レイモンド・チャンドラーか村上春樹か原りょうのファンなら、なおいい。

楽しめるはずだ。


カディスの赤い星(上)新装版




カディスの赤い星(下)新装版






新装版 カディスの赤い星(上)




新装版 カディスの赤い星(下)






おすすめ本「より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本」

posted by ホーライ at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月31日

「原爆はしょうがない」と言った大臣に読ませたい『夕凪の街桜の国』

原爆が投下されてから10年たった頃の物語。

それは、日本人の悲しみというよりは、人間の悲しみである。

いや、それは単純に「悲しみ」という言葉では言い表せない。

本の帯にはこうあった。

「読後、まだ名前のついていない感情が、あなたの心の深い所を突き刺します。」

そう。名前なんてつけようがない、感情が胸の奥から湧いてくる。


『わかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたということ』

『思われたのに生き延びているということ』



こういう作品が世の中にあることを、まず驚く。


人間が何かを訴えたいとき、声高に叫ぶだけがいいわけではない。

むしろ、この本のように静かに語りかけられたほうが、心に響くこともある。

世の中を変えたいと思ったら、ひとり静かに、だけど、精魂込めて何かに打ち込む、ということもありなんだ。


また、8月がやってきた。

ヒロシマもナガサキも、アメリカもニホンも頭を垂れ、静かに祈り、考える時だ。


子どもに絶対に読ませたい本だ。


人間は悪魔にも天使にもなれるのだ、と。


この本を読み返し、泣けるうちは、僕もまだ、人間なんだなと思う。少なくともね。


夕凪の街桜の国




夕凪の街桜の国








より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本
posted by ホーライ at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

村上春樹入門:ロング・グッドバイ

★キャッチャー・イン・ザ・ライ

学生時代にえらく苦労しながら『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ。
読み終えたら、あの独特の文体(もちろん、日本語訳)が頭から離れなくなって困ったことがある。

あれから20年以上たって、再びの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』で、村上春樹というわけか。


最初の日本語訳を読み終えたときほどの衝撃は受けなかったが、これはこれでいい。

村上春樹が訳してくれたおかげで、より多くの若い者がホールデン・コールフィールド君を知ってくれるのは嬉しいことだ。


サリンジャーもまた、喜んでいるだろうか?

キャッチャー・イン・ザ・ライ




キャッチャー・イン・ザ・ライ





★グレート・ギャツビー

スコット フィッツジェラルドの歴史的名著で、これまた学生時代に苦労して読んだ。

何故、そんな苦労までして読んだのかというと、以前、この小説が映画化されたことがひとつ(そして当時のガールフレンドがこの映画が大好きだったっていうこと)。
そして、村上春樹が大好きだということを知ったから。

そういう本を、これまた20年振りに読む。

やっぱり名作は名作だ。誰が翻訳してもいいはずさ、もとが名作なんだから、とは言わないが。

ギャツビーによろしく!

グレート・ギャツビー愛蔵版




グレート・ギャツビー





★ロング・グッドバイ

実はハードボイルドファンの僕としては村上春樹翻訳もので、もっとも嬉しかったのがこの『ロング・グッドバイ』だ。

レイモンド・チャンドラーの金字塔『長いお別れ』も大好きだったが、この翻訳も村上ティストが効いていて良い。

これから遅れてくる若者たちはひょっとしたら、まず『翻訳家』としての村上春樹を知り、「知ってた?村上春樹って自分でも本を書いているんだって」「知ってる、知ってる!『風の歌を聴け』っていうのがいいらしいよ」とか、なっちゃう日もそう遠くない。


ロング・グッドバイ




ロング・グッドバイ





架空(仮想)の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」
posted by ホーライ at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月06日

人材開発入門:企業内の教育担当者、社内研修担当者、モニター、CRC教育研修担当者の皆様へのお奨めの本

★企業内人材育成入門

教育担当部署に入ったら、まず、真っ先に読むと良い本。

「企業研修」とは何か? 社内の教育部門に求められているものは何か? という「教育研修担当者」になったら、一度は必ず考えないといけない問題に触れている。

僕がこれまで読んだこの手の本の中では最も「本音」に近いことが書いてあり、提示している方法も具体的だ。

「社内政治」という避けては通れない問題にまで企業研修の本で踏み込んだのは本書が初めてではないだろうか?

トータルで「モニター教育部門」「CRC教育部門」をどう活動させたら良いかという示唆に富んでいる良書だ。

本のタイトルどおり、まさに「入門」編としては、今のところ、本書を越えるものは見つからない。

企業内人材育成入門




企業内人材育成入門







★はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために

日本において、これだけ「企業内研修」の「教育効果」を体系的に紹介している本は、おそらく本書が初めてだ。(だから本のタイトルにも『はじめての』がついている!)

社内研修の品質管理という手法を紹介し(いわゆるPDSを回転させるやつ)、それを教育研修に当てはめるとどうなるかを考察している。

統計的手法(ただし簡単なやつね)も駆使しながら(もちろん、中には普通のもある)、多くの事例を用いて、「信頼のおける」教育効果の測定方法を紹介してくれている。

これは重宝している。


教育研修は、ただ数こなしてやればいいという問題ではない。

教育研修をやったなら、やったなりの効果が出ないと意味が無い(特に「企業内研修」の場合。)

自分たちの研修方法を見直すためにも、教育研修の質を上げたい人のためにも、お奨めできる逸品です!



はじめての教育効果測定




はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために






★効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで

本書は上記の2冊に比べて、より「研修の方法・技法」が詳細に書かれている。
座学や集合研修しかやったことがない人には絶対にお奨めの本です。

いかに「楽しく」「効果的に」学びをサポートするか、というのがここで教育研修部と講師の役割だ。
いかに受講生に研修への興味を持ってもらうか、あるいはどうしたらインパクトのある研修になるか、そして(ここが一番大切なのだが)いかに研修で学んだことを実践に移してもらうかを考察している。

新米講師はもちろんのこと、ベテラン講師も自分の研修スキルをアップするためのヒントが数多く紹介されているので、参考になります。


効果10倍の〈教える〉技術





効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで







治験担当モニターの勉強法、優秀なモニターになる方法、スーパーモニターの育て方「モニターへの道」
posted by ホーライ at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月03日

となり町との戦争が始まったら?

新幹線の中で読む本を物色していたら、娘が読んでいた「となり町戦争」が目に入ったので、即、借りた。

まずタイトルだけで買ってしまいそうな、そんなタイトルをつけた作者が1勝目を上げる。

読み始めると、淡々とお役所仕事のように「となり町」との戦争が始まる。

ふ〜〜〜ん、面白いかも、と思ったので、作者が2勝目を上げる。

妙に簡単に読み進めるのが不思議だなと、よく考えたら文体や人物描写が「村上春樹」調なのだった。


しかし、それにしても「公共事業」で始まった戦争というのも、この地球上に実際に有りそうなので、作者が3勝目。


たまに、ビジネス文書や科学本を離れて文芸書を読むのもいいものだ、ということを思い出させてくれたので作者が4勝目を上げる。

この結果、結末を待たずに作者の勝ちが決定した。



「公共事業で始まった戦争」・・・ありそうじゃない?  怖いけれど。



**** アラスジ ****

ある日、突然に始まった隣接する町同士の戦争。

「公共事業」として戦争が遂行され、見えない死者は増え続ける。

現代の戦争の狂気を描く傑作。

**************


文庫版のみのボーナストラック短編を収録。

小説すばる新人賞受賞作品。


となり町戦争




となり町戦争




(おまけ)

オーケストラ楽器別人間学

ちなみに、この本によるとトランペットを選んだ人は「単純明快!やる気満々のエース」だそうで。分かりやすい。。。。

コントラバスは「泰然自若、唯我独尊」だそうです。


オーケストラ楽器別人間学(楽天)

オーケストラ楽器別人間学(アマゾン)




ホーライ製薬「イノベーション25」推進室本部

ホーライ製薬『イノベーション25』推進室

治験推進センター(治験活性化センター)

架空の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」

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僕の治験活性化計画 by ホーライ





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分野別お奨め図書「ホーライブックセンター2.0」

新入社員に読ませたい本100冊 新入社員にお薦めの本100冊

より良く、より楽しく生きるためのお薦め本、人生を豊かにする本

お勧めビジネス本。仕事に役立つ本

科学入門図書

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今週のお勧め音楽ブログ


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今週のお薦め映画(金曜日の夜はこれで過ごす)


【有名人・無名人語録】

1日1言、今週の2言


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