2010年09月09日

■大学のオーケストラの宿命と企業の宿命は一緒だ。

僕たちが執行をとった東京薬科大学ハルモニア管弦楽団の第5回定期演奏会で僕がトランペットを吹いてから、30年たって、第35回定期演奏会に我が家の次女がホルンでのっかるというのは、なんとも感慨深い。

その次女は実は高校のブラスバンド部でトランペットを吹いていた。(父親の僕が強制した訳ではなく、娘が自分で勝手に決めたのだが、父親がペットを吹いていたのは影響した、と本人が言っていた。僕は嬉しかったけどね。)

娘がブラバンでペットを吹いていて、さらに高校2年で、理科系に進んだので、こりゃいいぞ、と何気なく東京薬科大学のハルモニアオーケストラの定演を観に連れて行ったりした。
結局、高校の先生が奨める六大学を蹴って、東京薬科大学の生命科学部に推薦で入学が決まった。

あとは、ハルモニアオーケストラに入部するかどうかがだったが、順調にオケに入ることだけは決まったが、何を吹くかで悩んでいて、結局、ホルンに変わった。
残念だった。もしペットを吹いていたら、鈴木行一さんに親子二代でペットとして指揮してもらえたのに。

でも、娘の気持ちも分かる。僕も、もし、今度、新しく楽器を演奏するなら、管楽器ならホルン、弦楽器ならチェロをやりたいと僕も昔から思っていたもんな。

そして、鈴木行一さんの急逝により、鈴木さんに親子二代を指揮してもらう、というささやかな夢も露消えた。

ところで、僕が東薬のオケを辞めずにずっと30年間、ペットを吹いていたら、それなりの演奏者になっているだろう。
しかし、大学のオーケストラの宿命がまっている。つまり、上手くなった人から順番に辞めていく(つまり4年生で卒業していく)、そして未経験者の1年生が代わりに入部してくる。

つまり、上手くなった人が必ず去っていく、そして、未経験者が代わりに入ってくるという宿命がある。
だから、ちょっと考えると、大学のオケは「ある一定のレベル」まで行ったら、そこで停滞する、と思われる。

しかし、実はそんな大学オケも、上手くなっていくのだ。
これは「組織の中で、ノウハウが蓄積され」、それが後輩にうまいぐあいに伝授されていくためだ。

所謂、ナレッジマネジメントがうまく働いている、ということになる。
暗黙知が言語化(表出化)して、それが代々に受け継がれていき、練習方法なども改善される。

指揮者の鈴木行一さんも、そのあたりが分かってきて、指導方法も毎年、工夫されていた。


それと、入部希望者が増えると、経験者が増えたり、もともと音楽のセンスのある人が入部してくる確率も高くなる。
それにしても、毎年、バイオリンの経験者が必ず、1学年に1人はいる、というのも奇跡だ。
だって、みんなの周りで高校時代にバイオリンの弾いていた、という人って、何人いますか? しかも理科系で。
僕なんか新潟の田舎だったので、ピアノを学んでいる人はいたが、バイオリンを学んでいる人って、皆無でした。


さて、ここからが問題です。

皆さんの企業では組織の知恵が次の世代に伝授されていますか?

団塊の世代がいっきに定年退職して、その世代の人が蓄積していたノウハウ(暗黙知)が退職していく人とともに消失していくのではないかと、かなり真剣に企業は、それを考えていた。
たとえば、その暗黙知をマニュアル等にしてきただろうか?
あるいは、次の世代のリーダーを育てるために、シニア世代のノウハウを伝授してきただろうか?

(*ナレッジ・マネジメント→ http://home.att.ne.jp/sea/tkn/Issues/Issue-KM.htm )

大学のオケは4年間という短期間だが、企業でも、30年という単位では、同様のことが起こる。

貴重な人生体験を持っている先輩社員の暗黙知がうまく次世代に伝わっていくだろうか?

そんなことを日頃から行っているオーケストラと企業だけが21世紀を生き残れる。




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2010年09月08日

■東京薬科大学ハルモニア管弦楽団の黎明期

昔し、東京薬科大学は男子部が新宿、女子部が上野にあった時代がある。

1975年、八王子に全学移転するにあたり日本医科大学と分かれ「東京薬科大学ハルモニア室内オーケストラ」として独立、翌年の1976年に鈴木行一氏を指揮者として迎え、12月に第1回定期演奏会を行う。


●ハルモニアの公式サイト「ハルモネット」
     ↓
http://harmonet.web.fc2.com/top.html


僕が東京薬科大学に入ったのが1978年で、八王子移転後3年目だ(その年の秋の第3回定期演奏会に出た)。
僕が大学1年の時に、大学4年生の先輩が、「東京薬科大学ハルモニア室内オーケストラ」を作ったわけだ。
この年から、日本医科大学から独立して演奏活動を開始した。
    ↓
http://harmonet.web.fc2.com/rc.html


この4年生の人たちの音楽に対する情熱、エネルギーが本当に凄かった、と鈴木さんも当時の顧問の太田先生(元東京薬科大学教授:第2生薬)も話してくれた。

そりゃそうだ、わずか、10人程度のメンバーで定期演奏会をやっちゃうんだから。
並大抵のパワー、情熱ではできない。

僕たちはその4年生の薫陶を受けた。
特にチェロのTさん、クラリネットのNさん、フルートのMさんの3人の男性先輩には大きく影響を受けた。
話をするだけでも、異常にパワーが有った。
この人たちがいなかったら、今のハルモニアは無い。


でも、設立当時はとてもアットホームなクラブで、鈴木さんとの夏合宿は、面倒な(?)パート練習や連絡会議などもなく(と言っても、十数人しかいないので、そもそもパート練習なんてできなかった)、みんなで宴会芸の出し合い、開発に勤しんだそうだ。

どれだけクラシックの名曲でダジャレを作れるか?とかを夏合宿でやっていたらしい。
例えば、ベートーベンの交響曲第3番「エロイカ」→「エロチカ」とか。
スメタナの「わが祖国」→「わがソチン」とか。
「ワーグナー」→「バーギナー」とか。
ほとんど、下ネタだったらしい。

そんなムチャクチャに楽しい合宿だったと鈴木さんと4年生の先輩たちが僕たちに教えてくれた。

僕が1年の時の夏合宿(伊豆の修禅寺)では、しっかりパート練習も有ったし、連絡会、反省会等もあり、合宿の後半に入ると、畳の目が全て「音符」に見えるようになる。



でも、僕たちも伝説を作った。
第1回スプリングを始めたのが僕たちが執行についた3年生の春だった。
   ↓
http://harmonet.web.fc2.com/sc.html


なんと、会場は音響効果など全くなく、どころか、柔道部の気合いが時折聞こえる大学の「体育館」だ。
ステージも、近所の酒屋からビールケースを借りてきて作った。
本当に、手作りのコンサートだった。
この年から、実質1年に2回の定演(春と秋)、となった。

また、近所の小学校で「移動音楽教室」をやった。
当時小学4年生だった男子児童が、このオケに憧れて、10年後に東薬に進み、バイオリンを弾くようになったという逸話も残った。


僕たちが3年の時の第5回演奏会では次の曲を演奏した。

•シベリウス/カレリア組曲
•ワーグナー/ニュルンベルグのマイスタージンガー
•ブラームス/交響曲第四番

この時にコンサートマスター(本当は女性なので「コンサートミストレス」)は髪が長いとても素敵な女性、Iさん(同期)だったが、彼女も数年前に米国で自動車事故で亡くなった。
同期のビオラのトップをやったI君も肺がんで亡くなった。


今年の秋の定演はなんと、『第35回』定期演奏会 である。
鈴木さんの代わりの人は誰になるのだろう?
心配だ。


僕たちも微力ながら、ハルモニアの黎明期に加わったのだ、と勝手に自己満足を言ってみた。

それにしても、30年、あっと言う間だった。



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2010年09月07日

■東薬大ハルモニア管弦楽団の常任指揮者が亡くなった。

唐突だった。あまりにも、唐突だった。

うちの次女に携帯メールで、昨夜、そのニュースが届いた。

鈴木行一さん
  ↓
http://homepage2.nifty.com/choralcd/JSUZUKIYUKI.htm


●常任指揮者の略歴

鈴木 行一

昭和29年東京生まれ。

昭和47年東京都立両国高等学校卒業。

昭和50年東京芸術大学音楽学部作曲家入学。

昭和58年同大学院修了。  ←  この頃から、東京薬科大学ハルモニア管弦楽団の指揮を」始めた。


原博、宍戸睦朗、松村禎三、黛敏郎の各氏に師事。

第47回NHK・毎日音楽コンクール作曲管弦楽部門第1位。
ユネスコ国際現代作曲家会議(IMC・パリ)5位入賞。

またNHK「名曲アルバム」やテレビ朝日系列「題名のない音楽会」の管弦楽編曲担当の他、1991年世界陸上東京大会開会式、1992年バルセロナ・オリンピック閉会式においては管弦楽編曲を、1994年NHK全国音楽コンクールでは課題曲「家族」の作曲を担当するなど各方面で活躍している。

1997年にはシューベルト「冬の旅」全曲の管弦楽編曲をし(独唱:ヘルマン・プライ、指揮:岩城宏之、演奏:アンサンブル金沢)大好評を博した。


作品に「管弦楽のための『クリマ』」、「管弦楽のための『頌歌』」、「篳篥とオーケストラのための『森と星々の河』」、「『闇の光彩』吹奏楽のために」、ピアノ五重奏曲、混声合唱曲「美しいものについて」、混声合唱組曲「草野心平の詩による“海の響き”」などがある。
 
日本現代音楽協会会員、日本音楽著作権協会正会員。
 
くらしき作陽大学音楽学部教授。



僕が東京薬科大学の1年でハルモニア管弦楽団(オーケストラ)に入ったとき、クラブ員全員(4年生含めて)で30人程度だった。

「コンバス」1人、「トロンボーン」ゼロ、「ホルン」3人、「トランペット」僕を入れて2人。
「チェロ」3人、「フルート」2人、「オーボエ」1人、「ファゴット」2人、「バイオリン」5人、「ヴィオラ」ゼロ、「クラリネット」2人、「パーカッション」1人。

そのド素人のオーケストラを30年以上、指揮してくれた。
宴会芸として、代々、薬科大学に伝わっていた『たにし踊り』を夏合宿で披露したら、鈴木さんはえらく感動し、オーケストラ用に編曲してくれ、CD化もされた。



僕がオケに入部した時、たしか鈴木さんは芸大の作曲科の院生1年生だった。(指揮科ではなかった。)

僕たちは「鈴木さん」と呼んでいるが、うちの娘などは「鈴木先生」と呼んでいた。
作曲家の鈴木さんには、指揮科ではない、作曲家としての指揮者らしい、音楽の解釈をオケ練習中に求めてくる。

僕たち、理科系の単科大学のオケを素人集団と言って、妥協せず、そして厳しく、暖かく見守ってくれた鈴木さん。

失ったものは、計り知れない。
指揮者とオケとの間に培ってきた30年は、新しい指揮者を迎えいれたら、30年経たないと、もとに戻せない。

信頼し、信頼された音楽愛好家。

オケと指揮者の微妙な関係を改めて、考えた。
とても、重要だ。「ア、ウン」の呼吸もある。


鈴木さんのご冥福を祈り、まだまだ、これからのオケの行方を見守って欲しい。


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2010年08月02日

■食道がんの小澤征治と桑田佳祐と音楽の情熱

小澤征治も桑田佳祐も、初期の食道がんなので、ほとんど心配がない。
二人の食道がんは、どちらも、ファーバースコープで発見された。

僕は毎年、社内の定期検診で、1年に1度、胃をバリウムを使い、X線で調べてもらっているが、こんな話を聞くと、独自のファイバースコープでの検査に変えたいと思う。

ところで、この2人は共通しているのはもちろん「食道がん」だけでない。
二人とも「異常なまでの音楽に対する情熱」がある。
それで思い出すのが、次の本だ。

●ボクの音楽武者修行
小澤 征爾 (著)
  ↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101228019/horaihonoyomu-22

40年前に「世界のオザワ」と言わしめた中田よりもイチローよりもスゴイ挑戦。

「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、そこに住んでいる人間をじかに知りたい」という著者が、スクーターでヨーロッパ一人旅に向かったのは24歳の時だった……。

ブザンソン国際指揮者コンクール入賞から、カラヤン、バーンスタインに認められてニューヨーク・フィル副指揮者に就任するまでを、ユーモアたっぷりに語った「世界のオザワ」の自伝的エッセイ。

この話を知ったのは、僕が大学のオーケストラ部に所属していたときだ。

芸大の学生だった指揮者が僕たち、薬学生に紹介してくれたのだ。
何故、その指揮者が僕たちに教えてくれたのか、というと「音楽をやる人たちには、音楽に対する情熱がいかに大切か」を言いたかったのだ。

情熱と言えば、僕たちにクラシックを教えてくれた、この指揮者もムチャクチャ情熱を持って、僕たち「素人オーケストラ部員」に接していた。

僕たちは、アマチュアもアマチュア、しかもほとんどが「バイオリンは大学で初めて触りました」とか「音符、読めません」とか「高いドが出なかったので、とりあえず、下のドを出しました。」とか、そういうレベルなのだ。


そこで思い出したが、この本も面白い。
   
●オケ老人!
荒木 源 (著)
  ↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862338/horaihonoyomu-22

「平均年齢世界最高齢!梅が岡交響楽団!!
平均年齢世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」(略称・梅響)が、
エリートアマオケ梅フィルに挑むなか、日本・ロシアの国家レベルの情報戦にまで
話が飛躍する、全く新しいエンターテインメント! 涙、サスペンスありの世界にひとつの交響曲。 」

音楽をクラブのなどでやったことがある人は3倍、楽しめる。


で、僕たちの指揮者の話にもどるが、そんなアマチュアで、素人の僕たちに対して、けっして「妥協」しなかった。

「ここのファゴットのソロはさ、悪魔のように正確にリズムを刻んで!」とか「ビオラは、湖の上の霧がサッーと晴れるように弾いて!」と注文を出してくる。
どうせ、アマチュアだからとか、薬学部の学生だから、素人だから、という妥協は一切、しない。

プロのオーケストラに対しても同じように注文を出していると言っていた。
(でも、本当は逆だよね。プロの団員に対して、「アマのオケにも同じように」指示している、だ。)

僕たちも、その指揮者の指示に対して、可能性を超えて、応えていた。
実験の途中で白衣をきたまま楽器を弾いている学生も多かった。

有機合成で分子を動かしつつ、古典音楽を紡いでいた。とても貴重な時間だった。

熱意が必要なのは、音楽だけでなく、科学に対しても同じなのだ、と分かる。

このオーケストラ部では、近くの小学校に移動音楽教室をやっていた。
その小学生の中で、「オーケストラ部がある隣の大学」として、有名になり、「僕は小学生の頃、その音楽教室で初めてチェロを触った。それで僕も薬学を学びつつ、音楽もやりたい」入学・と入部してくれた学生もいた(嬉しい限りだ)。

今、そのオーケストラ部に我が家の次女が入部して、ホルンを吹いている(高校時代は僕と同じくトランペットを吹いていたがホルンとしては初心者だ。)。
是非、娘にも貴重な時間を経験して欲しい、と思っている。



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2008年01月02日

グロリュー・ビートルズを弾く★ベートーヴェン風イエローサブマリン等

COLEZO!::グロリュー(ピアノ) ビートルズを弾く」はクラシックファンでビートルズファンなら1枚で2度おいしいCDだ。

まずは、のっけから「ショパン風イエスタデイ」で驚く。

その後も「モーツァルト風オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」や「バッハ風ヘイ・ジュード」などが続く。

それぞれの曲がそれぞれのクラシック作曲家風にアレンジされてピアノ曲として息を吹き込まれている。

ウンウン、そうだよな、ドビュッシーならこうだよね、などと感心する。

僕が最も気に入ったのが「ベートーヴェン風イエローサブマリン」と「サティ風ハロー・グッド・バイ」だ。

出だしなどは、あれ?本当にサティ(ベートーヴェン)の曲じゃないの?と思ったくらいだ。

ただ、残念なのが、このシリーズが1枚しかでていない(と言ってもこの1枚に15曲入っているのだが)ことだ。


今後、期待したいのは、逆のバージョンだね。

「ビートルズ風ベートーヴェンの第九」とか「ドリカム風ビバルディの四季」とかね。

そう言えば「ジャズで聴くユーミン」とか「オルゴールで聴く桑田圭祐」、「平原綾香のジュピター」などもあるね。

それぞれ、本家とは違う風味があり、聴いていて飽きない。

ミュージシャンとしては様々にアレンジされるようになってこそスーパーミュージシャンだよね。

本家が知られていなければ、誰もアレンジしないだろうし、それを聴いたところで、それがオリジナルだと思ったりしてね。


COLEZO!::グロリュー(ピアノ) ビートルズを弾く




決定版 ビートルズを弾く



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2007年10月09日

背広の下のロックンロールで狼になれ!

拓郎は、最近、元気が無い(もちろん、歌の話しね)。

闘うための歌が僕は欲しかった。

桑田佳祐もいいんだけれど、ちょっと物足りない。

長渕剛は、元気が走りすぎている。

永ちゃんは、ロックじゃないし。

少し前の中島みゆきは「根暗」の歌が嫌いだった。

でも、今、闘う歌を唄えるのは中島みゆきしかいない。

「永遠の嘘をついてくれ」「宙船」と続いて、このアルバムでもシャウトしてくれている。

昔からの中島みゆきファンにはシャウトする中島みゆきは人気がないのかもしれないが(そんなことないか)、最近の中島みゆきはいいぞ!!


中島みゆきの「オールナイトニッポン」で育った世代の僕。

「金八先生」の「腐ったみかん」シリーズで流れた「世相」に涙した僕。


このアルバムでもし中島みゆきが終わったとしても、僕は永遠の嘘を突き通すだろう。

きっと「狼になりたい」と願い続けるだろう(そして、決して、それは叶わないだろう)。

(そうそう、今、思い出したがデビューしたての頃、中島みゆきは吉田拓郎のおっかけをしていたらしい。その吉田拓郎が中島みゆきの『ファイト!』を聞き、「もう、こんな曲を俺は書けない。だから、俺の曲を作ってくれ」と言って作られたのが「永遠の嘘をついてくれ」だ。拓郎が唄う「ファイト!」もいいぞ!
それに僕の思い過ごしだとは思うが、中島みゆきの歌の何曲かは、拓郎の歌へのアンサーソングだったり、彼の曲に影響を受けて(意識して)作った曲もあるんじゃないかな。例えば、今回のアルバムにある「Nobody Is Right」は拓郎の「イメージの歌」に出てくるようなフレーズでいっぱいだ。)


ちなみに、最近、すごく元気が無い僕が気に入ったこのアルバムの中の1曲は「背広の下のロックンロール」だ。


中島みゆきを聞いたなら、行け!冷たい風が吹きすさぶ都会の中を!

I Love You,答えてくれ




I Love You,答えてくれ






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2007年08月05日

スリリングな「運命」の聴き方。

おすすめクラシック音楽のサイトを作るために、久々に立て続けにクラシックを聴いた。

つくづく、クラシック音楽は面白い。

たとえば、ビートルズの『レット・イット・ビー』の名演奏と言えば、それはビートルズが演奏したもの以外に、(僕は)考えられない。

しかし、クラシック音楽では、世界中の指揮者とオーケストラの組み合わせ、様々なベートーヴェンの第九がある。

そして、人々は、自分の感性に合った演奏を名演奏と呼ぶ。



カラヤンとベームでは全然、違う第九だし、同一の指揮者、オケであっても、年代が違うと、これまた全然、違う。


朝比奈 隆が大阪フィルを指揮して第九を演奏したことは何百回とあるだろう。

この朝比奈 隆が晩年になって指揮した第九を聴いたことがあるが、信じられないくらいテンポが遅い。

ひょっとしたら、このまま演奏が止まるんじゃないかな、と思ったほどだ。



というように、クラシック音楽を好きになると、楽しみが飛躍的に増える。

たとえば、「運命」だけでも、アマゾンで検索したら393件、有った。
       ↓
アマゾンでの「ベートーヴェン 運命」検索結果


楽天市場で検索したら1169件だ。
       ↓
楽天市場での「ベートーヴェン 運命」検索結果


「運命」ひとつとっても、これだ。

いつも、いつも、自分がお気に入りの指揮者による演奏だけでなく、たまには全然知らない指揮者とオケの組み合わせて聴いてみるのも、スリリングで面白い。

これだから、クラシックファンはクラシック音楽を飽きることが無い。

こんな無限地獄みたいに世界に足を踏み入れてみませんか?

    ↓
    ↓
    ↓

アマゾンのクラシック音楽

楽天のクラシック音楽

ホーライの「おすすめクラシック音楽、クラシック入門」






【治験】

架空(仮想)の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」


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中学生におすすめのクラシック音楽 5つのアルバム

★まずは、レッドツェッペリンも真っ青のベルリオーズの登場だ。

きらびやかで壮大な演奏を聴きたいなら、この曲に勝るものはない。
ベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」だ。

特にシャルル・ミンシュ指揮のパリ管弦楽団の演奏が素晴らしい!(カラヤン-ベルリン交響楽団のは駄目だ。)

4楽章から5楽章にかけては、レッド・ツェッペリンも真っ青だ。

まずは、この4楽章と5楽章を聴くのだ!


ベルリオーズ:幻想交響曲





ベルリオーズ:幻想交響曲

ベルリオーズ:幻想交響曲




★次は平原綾香が歌ったことで、中学生に一躍、有名になったホルストの「惑星」。
もちろん、歌は入っていない。(念のため)

とりあえず、下のアルバムから「木星(ジュピター)」を聴いてみよう!
宇宙の壮大さを感じることだろう。


奇跡の『惑星』

ホルスト組曲《惑星》

十数年ぶりに共演となった佐渡裕&N響の“東京の夏”音楽祭2005でのライヴ録音(この曲をライブ録音!!)。
鮮やかで生き生きとした「惑星」だ。

ブラスでの経験が豊かな佐渡らしい豪快な表現も聴ける。
そして、佐渡が、勢いばかりではなく、内容のある演奏を引き出している。
成熟した指揮と圧倒的な表現力を実現。


佐渡裕/ホルスト:惑星





ホルスト:惑星






★次の曲も動きが激しく、情熱的な曲です。

シベリウスを堪能する:交響曲第2番、フィンランディア、カレリア組曲

シベリウスは本当に自国フィンランドが好きなんだよね。
『フィンランディア』を聴くと、それがよく分かる。
湖に朝もやがかかり、それが日の出とともに、音も無く、スゥーーっと引いていく感じのメロディが随所に出てくる。
それでいて、祖国のために勇敢に立ち上がっていく勇壮さも併せ持っている。

こんな曲を持っているフィンランドがうらやましくなるくらいだ。


 シベリウス:交響曲第2番 / サラステ





シベリウス:交響曲第2番






★今度の曲はちょっと都会的な香りのする音楽。

ラプソディー・イン・ブルー

アントルモンのふくよかなピアノの音色が魅力的な演奏。
ジャズとクラシックの見事な融合が聴けるガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」など、アメリカの有名曲を集めたアルバム。

間違いなく、楽しく聴けるぞ。



ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー (楽天)


ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー (アマゾン)



★アッパレ!小澤征爾!!

小澤征爾セレクション 音楽のおくりもの for kids


そして、極め付けが、このアルバムだ。

もともと、小澤征爾は後進の指導には熱心だが、子どもへの音楽教育熱も相当なものて、あの『セサミ・ストリート』の中で、モンスターの人形を相手に「真剣」に指揮をしていた。

その時の曲目は忘れたが、小澤征爾は超真剣な顔をして、ボストン交響楽団を指揮するように(ニコリともせず)指揮棒を振っていたし、終わったあとには、コンサートマスターのマペットと握手もして、汗だくだった。

アッパレ!小澤征爾!!

このアルバムは有名な曲の有名な所だけを集めた曲なので、聴きたい曲をほんの5分でも聴ける。


1. バレエ「くるみ割り人形」op.71~行進曲(チャイコフスキー)
2. 歌劇「カルメン」第1幕への前奏曲(ビゼー)
3. ハンガリー舞曲第5番ト短調(ブラームス/パーロウ編)
4. バレエ「白鳥の湖」op.20~情景(チャイコフスキー)
5. 劇音楽「真夏の夜の夢」op.61~結婚行進曲(メンデルスゾーン)
6. 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525~第2楽章(モーツァルト)
7. バレエ「眠りの森の美女」op.66~パノラマ(チャイコフスキー)
8. 組曲「キージェ中尉」op.60~トロイカ(プロコフィエフ)
9. 劇的物語「ファウストの劫罰」op.24~ハンガリー行進曲(ベルリオーズ)
10. 組曲「惑星」op.32~木星(ホルスト)
11. 「リュートのための古代舞曲とアリア」~シチリアーナ(レスピーギ)
12. 交響組曲「シェエラザード」op.35~若い王子と王女(リムスキー=コルサコフ)
13. 組曲「ドリー」op.56~子守歌(フォーレ/ラボー)
14. 星条旗よ永遠なれ(スーザ)
15. 交響曲第9番「新世界より」op.95~第2楽章(家路)(ドヴォルザーク)
16. ラデツキー行進曲op.228(J.シュトラウス1世)


小澤征爾セレクション〜音楽のおくりもの フォー・キッズ




小澤征爾セレクション 音楽のおくりもの for kids







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楽天のクラシック音楽

おすすめクラシック音楽、クラシック入門

誰でも好きになるおすすめクラシック音楽名曲集

今から好きになるおすすめジャズ入門

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2007年07月28日

「死とは何か?」モーツァルト交響曲第40番&第41番

カール・ベーム(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏)

収録曲

1. 交響曲第40番ト短調K.550
2. 交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
3. フリーメイソンのための葬送音楽ハ短調K.477(479a)



「死とは何か?」

「それは、モーツァルトを聴けなくなることだ。」(アインシュタイン)



本アルバムの交響曲はベーム晩年の録音で、それぞれ最後の録音となったもの。

何ものにも囚われない孤高の境地が広がっている、同様に「フリーメイソン」も晩年の録音で、ここでも自然体で至福に満ちた演奏がある。


天使のメロディーが冒頭から流れる交響曲第40番。

モーツァルトの41曲ある交響曲の中で短調で書かれたのはわずか2曲。
そのうちの1曲が第40番だ。

第1楽章のすすり泣くような(ため息音型の)ヴァイオリンのメロディは、聴く人の胸を打たずに入られない。



モーツァルト交響曲第41番「ジュピター」は古典形式の総決算ともいえる傑作である。

「ジュピター」という名称をつけたのはハイドンの交響曲でも知られている、J.P.ザロモンと言われるが、「ジュピター」とはギリシャ神話における最高神のことで、その力強さ、壮麗さ、端正な形式感からこの曲のまったく適切な形容といえる。

べームのこの曲に対する敬意は尋常なものではなく、一生をかけて取り組んできたべームの最も愛する作品であると言えるだろう。

ベルリン・フィルとの全集録音でのこの曲の演奏は世評も高く、力強さ、推進力があり、生命力溢れる、「ジュピター」の名に相応しい演奏であるといえるが、ここに収められている演奏は晩年のウィーン・フィルとのもので、さすがに力強さ、推進力には欠けるが、その分おおらかで、澄み切った境地に達している。


べームの総決算ともいえる演奏で、リヒャルト・シュトラウスが若い頃に述べた「ジュピター交響曲は私の聞いたことのある音楽中最も偉大なものである。終曲のフーガを聞いたとき、私は天にあるかの思いがした。」という賛辞を思い出さずにはいられない包容力と羽を持った魂のような自由さに満ちた演奏である。


他のクラシックは聴かなくてもいいから、この2曲だけは聴いてみておくれ、と言いたくなるのでした(特にベーム=ウィーンフィルのこのアルバム)。


モーツァルト:交響曲第40番・第41番「ジュピター」 他




モーツァルト交響曲第40番&第41番






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2007年07月26日

アジアの片隅で、いつも見ていたヒロシマ

夏になると聴く曲はサザンだけではない。

僕にとっての夏は吉田拓郎の「アジアの片隅で」でもある。

このアルバムは一時、軟弱路線に走っていた拓郎が、また70年代のように硬派に戻った記念すべきアルバムである。

特にこのアルバムの最初の4曲が絶妙な配列をなしていて、まるでこの4曲で一つの交響曲を構成しているようだ。


その4曲とは次のこと。

●まるで孤児のように - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎

●いつも見ていたヒロシマ - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎

●古いメロディー - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎

●アジアの片隅で - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎



ご覧のように、拓郎の名曲と言えば、欠かせないのが作詞家の岡本おさみだ。

レコード大賞をとった「襟裳岬」の作詞家であり、「落陽」の作詞家でもある。

岡本おさみはまるで拓郎のように、いや、拓郎以上に拓郎らしい詩を書くことで知られている。


たとえば・・・・

「襟裳岬」の「日々の暮しは いやでもやってくるけど静かに笑ってしまおう。」

「洛陽」の「この国ときたら賭けるものなどないさ、だからこうして漂うだけ。」

・・・・など等。



そして僕が毎年、8月が近づいてくると聴きだすのが、このアルバムに入っている「いつも見ていたヒロシマ」だ。

拓郎ファンなら知っていることだが、拓郎はプロにデビューする前、広島で「広島フォーク村」というサークルを活動の拠点にしていた。

だから、拓郎にとって「ヒロシマ」は特別な場所である。

そして、日本の8月にとっても「ヒロシマ」は特別な場所だ。(特に「広島」ではなく「ヒロシマ」として。)



『いつも見ていたヒロシマ - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎」』

八月の光がオレを照らし コンクリートジャングル 焼けつく暑さが
 
オレの心をいらつかせる いやせない みたせない なぐさめもない
 
深い祈りと 深い悲しみ 渇いた心をかかえて 
 
オレはどこへ行こう 君はどこへ行く
 

時はおし流す 幾千の悲しみを 時は苦しめる 幾千の思い出を
 
焼けつきた都市から 確かな愛が聞こえる
 
子供らに オレ達が与えるものはあるか 安らかに笑う家はいつまであるか
 
いつもいつも遠くから遠くから 見ていたヒロシマ
 



僕が特に好きなフレーズは「焼けつきた都市から 確かな愛が聞こえる」だ。


そして、大曲の『アジアの片隅で』



『アジアの片隅で - 作詞:岡本 おさみ/作曲:吉田 拓郎』


ひと晩たてば 政治家の首がすげかわり

子分共は慌てふためくだろう

闇で動いた金を 新聞は書きたてるだろう


ひと晩たてば 国境を戦火が燃えつくし

子供達を飢えが襲うだろう

むき出しのあばら骨は 戦争を憎みつづけるだろう



アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば
  
アジアの片隅で このままずっと
   
生きていくのかと思うのだが





ひと晩たてば 街並みは汚れ続けるだろう

車は人を轢き続けるだろう

退屈な仕事は 野性の魂を老けさせるだろう


ひと晩たてば チャンピオンはリングに転がり

セールスマンは道路に坐りこむだろう

年寄りと放浪者は 乾杯の朝を迎えないだろう


アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば
  
アジアの片隅で このままずっと
   
生きていくのかと思うのだが





ひと晩たてば 秘密の恋があばかれて

女たちは噂の鳥を放つだろう

古いアパートの部屋で 幸せな恋も実るだろう


ひと晩たてば 頭に彫った誓いがくずれ落ちて

暮らしの荒野が待ち受けるだろう

甘ったれた子供達は 権利ばかり主張するだろう


アジアの片隅で 狂い酒飲みほせば
  
アジアの片隅で このままずっと
   
生きていくのかと思うのだが





ひと晩たてば 働いて 働きづくめの男が

借りた金にほろぼされるだろう

それでも男は 政治などをあてにしないだろう


ひと晩たてば 女まがいの唄が あふれだして

やさしさがたたき売られる事だろう

悩む者と飢えた者は 両手で耳をふさぐだろう


アジアの片隅で お前もおれも このままずっと

アジアの片隅で このままずっと生きていくのかと

アジアの片隅で

アジアの片隅で

アジアの片隅で……



僕が特に好きなフレーズは「退屈な仕事は 野性の魂を老けさせるだろう」だ。


こうして、今夜も僕はアジアの片隅で、遠くからヒロシマを考えている。

そして、暑い夏を生き残れたら、またひとつ年齢を重ねることになる。

吉田拓郎も岡本おさみも、僕もあなたも。



アジアの片隅で/吉田拓郎





アジアの片隅で/吉田拓郎








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臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」



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