才能だけで勝負が決まるのなら、人一倍有能で、影響力のある人は、みな生まれた時から、天才の名をほしいままにしていたはずだ。
しかし、現実はそうではない。
●フォーチュン500企業の社長の半数以上が、大学の成績の平均はCだった。
●上院議員の65%は、学生時代の成績は平均以下だった。
●大統領の75%も、学生時代の成績は平均以下だった。
●100万ドル以上の資産を持つ起業家の半数以上は、大学を中退している。
これを見れば、「才能があれば、成功できる」といった単純な話ではないことが一目で分かる。
では、成功したいと願うならば、何が必要か。
それは3つある。
(1)誰でも必ず「得意なこと」がある
まず1つ目は、「自分の得意なこと」を見つけ、その分野で努力すること。
人間はみな平等だが、天性の才能は平等ではない。
多くの才能に恵まれる人もいれば、一芸に秀でる人もいる。
しかし、誰にでも人より秀でている分野が必ずある。
その自分ならではの「強み」をまずは見つけること、そして最大限に活かすことだ。
成功体験があるか、自分に自信があるかといったことはどうでもいいことだ。
誰にでも必ず得意分野があり、それを伸ばすことができる。
「才能に恵まれて天狗になっている天才と、得意分野で自分に磨きをかける凡才のどちらが成功するか」
答えは明白だ。
(2)「苦手なこと」を追いかけない
2つ目は「苦手なことは追いかけない」ことだ。
自分の弱点の強化に時間を費やす人が多いのはなぜか。
不得意分野に無駄な時間を使わず、得意分野に時間をかけるのは止めよう。
いくら不得意分野を強化しても、せいぜい百点満点で零点だったのが20点になる程度の向上しか期待できない。
しかし、得意分野を研きぬけば、1万人と言わず10万人の競争相手を追い抜くことさえ可能だろう。
(3)「才能」を「結果」に結びつける正しい選択をする
そして3つ目は、才能を正しく活かすための「選択」をすることだ。
持って生まれた才能の他に、どんな選択をするかで、競争相手に差をつけることができるはずだ。
その選択とは、次の13の成功戦略を自分のものにすることだ。
1)信念を持つ
2)情熱を燃やす
3)主体性を持つ
4)集中力をつける
5)準備して待つ
6)練習を怠らない
7)忍耐力をつける
8)勇気を持って臨む
9)知的好奇心を持ち続ける
10)品格を磨く
11)責任感を持つ
12)付き合う人を厳選する
13)チームワークの力を活かす
常にこの13の成功戦略を選択していけば、あなたは必ず才能以上の力を発揮できる。
才能は天から授かるものかもしれないが、成功は自分の手で勝ち取るものだ。